アロエ物語

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株式会社平田農園

うん○のうんちく

第2章 便秘が身体に悪いわけ

1.若い女性の便秘

便秘に悩む人がとても増えています。現代人はストレス社会ですから、やむを得ないと言っては話は前に進みません。
その人の生活環境の違いによって便秘の悩み方もいろいろです。中でも、最近若い女性が便秘を訴えるケースが増加しています。
本来女性は、その生理条件によって便秘をおこしやすい体質を持っています。女性は思春期以降、黄体ホルモンやエストロゲンが活発になります。これで女性らしい身体つきになるわけです。ところが、この黄体ホルモンは、腸の働きを鈍くするので、どうしても便秘になりやすいのです。生理が始まる前では、便秘がちになります。黄体ホルモンの分泌が止まって、生理が始まると急にウンチがスムーズに出ます。

また、妊娠した時に便秘がちになるのは、やはりホルモンの影響を受けるためです。
私が問題にしたいのは、生理的なことではな日常の生活スタイルのことです。トイレを我慢しているうちに、便意そのものを感じなくなってしまうタイプと、ダイエットに励むうちに便秘になるタイプが急増しています。
トイレを我慢するというのは、なにも若い女性だけではありません。腸が一番活発に動くのは朝です。それなのに、寝過ごしたり、朝食を摂らずに会社や学校へ出かけていくような生活をしていると、ウンチをしようという意思さえなくなってしまいます。
また、潔癖なほど清潔好きで他人が使う便座は気持ちが悪いと、家でしかウンチをしない若い男性も増えていると聞きます。1度抑え込んで我慢したウンチは2、3日戻ってきません。
一方、ダイエットによる食事の弊害も問題です。食べる量が少ない上に、こなれやすい加工食品だけ食べていると、腸でほとんど消化・吸収されてしまい、出るもののない状態の便秘になるのです。出るものがないなら問題はない、と考えがちですがそうではありません。中性脂肪やコレステロール、腸の中でできる発ガン物質などは、本来ウンチとして排出されるのに、それが妨げられるというのは大きな問題といえるでしょう。

2.便秘の低年齢化

首都圏に住む小・中・高校生350人にウンチの習慣について調査がありました。(平成8年 ある食品メーカーによる)その結果、「ウンチをしない日もある」あるいは「ウンチをしない日が多い」と答えた子どもたちは42%に達していました。とりわけ、女子高校生は66%を占めました。
ウンチの無かった最長日数は、「5日以上」が女子中学生で22%、女子高校生で36%もありました。
「1日1回規則正しくウンチをする」子どもは全体の38%にとどまっています。時間帯も「朝食後の学校に行く前」と答えた子どもは38%でした。
ウンチをする場所も自宅以外は避ける傾向が強く、「家のトイレじゃないと落ち着かない」「外のトイレはきたない」などの理由で、家に帰るまで我慢する子どもが66%にも及んでいるのです。
ウンチをすることの大切さよりも、ウンチなんか自分には関係ないものと考えているのでしょうか。実際、「ウンチがないことを気にすることはない」と答えた子どもは74%もいます。

最も身体の活動が活発なこの世代ならば、普通に生活していれば1日1回ウンチがあるのは当然のことです。それが子どもたちの生活のリズム(夜更かしや塾・稽古事などの過密なスケジュール)や食生活の乱れ(朝食抜き、甘いものやスナック菓子の摂りすぎ)、そして排泄の意識の薄さ(いわゆる親のしつけ)などが絡み合って便秘に至っているようです。

まさに、子どもは"今の世、大人の社会を映す鏡"です。

3.幼児期の便秘

忙しいのは大人や子どもたちだけではないようです。
2、3歳からの乳幼児でも便秘の子が目立っています。幼稚園・保育園に加えてお稽古ごとにかまけて、やはりウンチを我慢していて便秘になるケースが多いようです。
便秘をするとウンチをするのが怖くなる子もいます。硬くなるため、肛門から出るときに痛みを感じるからです。医師に聞くと、乳幼児でも痔の患者が結構いるとのこと。おしりが痛いと出し渋るようになります。すると、腸の中に硬いウンチが残り、ますますトイレを嫌がってしまうという悪循環。しまいには、いきみ方さえわからないようになります。こんなことにならないようにするため、親がこの時期にきちんとトイレットトレーニングをする必要があります。

4.便秘の原因をチェックしよう

便秘になるにはさまざまな原因が考えられます。
その人のその時の体調によっても変わりますが、もし、あなたが便秘をしているなら、自分の生活の中からその原因を探ってみましょう。
食べ物の内容・摂り方が原因?
  • 食事の量や水分量が足りない。
  • 食物繊維がなく消化のよいものを摂り過ぎている。
  • 朝食を食べない。
  • 毎日、緑茶や紅茶を飲みすぎている。
    (成分中のタンニンは、腸の動きを抑える。)
ストレスが原因?
  • 仕事が忙しい、うまくいかない。
  • 人間関係がうまくいかない。
  • いじめにあっている。
運動不足が原因?
  • 座る仕事をしている。
  • 家で生活していて、外にあまり出ない。
  • 車で移動、あまり歩かない。
ウンチを我慢することが原因?
  • 便意をもよおしたのに、我慢することがよくある。
    (決まった時間にする習慣がない。)
薬の影響が原因?
  • 風邪薬、抗生物質、胃腸薬、精神安定剤・・・など。

5.顔色でわかるあなたの便秘

何度も話すようですが便秘をしている人は、実に多くいます。
私に言わせれば、100人中90人は便秘をしています。便秘ではないと思っている人でも、本当は便秘をしていることが多いのです。
人間の顔は千差万別、ひとりとして同じ顔ではありません。まじめそうな人、気の弱そうな人、活動的な人、陰気そうな人・・・と、それぞれの顔は、いわば人間の表玄関です。いわゆる人相といいますが、私は易者ではないので奥深い性格判断まではできませんが、健康そうかどうかはわかります。
それはなぜかというと、自分自身の顔が健康状態によって変化することに気づいたからです。自分の健康状態を顔色とウンチとの関係でずっと観察してきました。
内臓の神経は皆、顔に来ています。手の内にも耳にも来ています。また、足の裏の土踏まずにも来ています。耳たぶをもんだり、土踏まずで青竹を踏んだりするのは、その神経を刺激して血液の循環をよくするためで、昔から健康法と言われています。
顔には全身の健康状態が表れます。
私はよく人から「健康そうですね」と言われます。そんなとき私は決まって「快便ですから」と答えます。
私の顔は、自分で言うのもおかしいですが健康色をしています。
ちょっと赤みがあって、つやつやしています。全身に新鮮な血液が循環しているということで、私もそうですがそういった顔つきの人は、快便が続いているのだと思います。

6.肝臓は身体の「化学工場」

私は、"肝臓が正常ならば快便である。"
"快便ばらば肝臓は正常だ。"   ・・・と考えています。
肝臓は人間の身体の中で最も大きな臓器で、成人男子が約1.5kg、女子が約1.3kgあります。
私たちは、よく胃が痛いとか、頭が痛いとか言いますが、肝臓が痛いとかかゆいとか言った事はありませんし、聞いたこともありません。肝臓は別名"沈黙の臓器"ともいって、普段、私たちが意識することはありませんが、肝臓ほどデリケートな臓器はないのです。
私たちは食べ物を食べて、胃で消化します。消化されたものは小腸に行き、小腸の粘膜の周りの細胞膜の内外の物質の濃度差によって毛細血管から吸収され、門脈を通って肝臓の中に入ります。そして、肝臓の中で私たちの身体にあった栄養になります。つまり、同化され、貯蔵され、放出されるのです。
肝臓の仕事は大きく分けて4つあります。
(1)同化作用、(2)解毒機能、(3)排泄機能、(4)胆汁の生成です。
この4つの機能で体内の代謝の中心的役割を果たしているわけです。
よく"心臓が自動車のエンジン"だとすれば、"肝臓は燃料タンク"だと言われますが、私は"人間の身体の「化学工場」"と考えます。毎日、人間の身体に入ってくるものをより分けて、栄養になるものを吸収し、身体に害になるものを分解しているのです。
痛いもかゆいも言わずに黙々と働いてくれている肝臓のありがたみをつい忘れて粗末に扱ってしまっている人がいます。
例えば、お酒を飲む場合・・・。2合しか飲めない人が5合飲む。許容量以上に飲んで2日酔いになります。肝臓はアルコールを、ホルムアルデヒドに分解し、次いで水と炭酸ガスに分解します。それが許容量を超えると分解しきれなくなり、血液の中に残ってしまいます。それが、何年も何年も繰り返され、しまいには肝臓が悲鳴をあげてしまったら・・・。 
(次回、「化学肥料入りの作物」へつづく。)

7.化学肥料入りの作物

前回、アルコールが肝臓に負担をかけるお話をしました。アルコールだけではありません。肝臓が毎日の生活の中でどんなに痛めつけられているか、食事内容を例にあげてお話ししていきましょう。
私の子どものころ、畑の肥料は糞尿でした。でも近年では、糞尿は全部浄化槽に流してしまいます。昔のように畑に還元していません。実は、最高の肥料は糞尿なのです。

私たちの食べたものは2割くらいしか自分の身体に吸収されません。それ以外の8割がそっくり排出されてしまっています。
そのことを証明する鶏を使った実験があります。鶏にエサをやります。一羽の鶏が1年に250個の卵を生みました。その鶏の糞をそっくり取っておいて、2年目、水とその糞だけを食べさせたら、150個の卵を生みました。同じようにして次の年は50個生みました。この鶏はぜんぜん痩せません。このように、栄養は糞の中に含まれているのです。
畑の、一握りの土の中に何十万という病菌、ウイルス菌、細菌類がいて戦争をくり返しています。
堆肥の場合は、ほとんどが良い病菌類です。堆肥をすればするほど野菜の根に良い病菌類が勢いをつけますから生育も順調です。良い病菌類がついた作物は丈夫で、ほとんど消毒する必要がありません。

それに対して近年は、糞尿に代わって化学肥料を畑に散布しています。化学肥料をやると、ほんの0.1%弱しかない悪い病菌類が勢力をつけてしまいます。そのために作物は病気になりやすくなりますから、消毒しまくてはいけません。今の農業は消毒だらけですが、これは化学肥料をやっていることが一番の原因でしょう。石油や石炭からつくった肥料はやめて、有機質の堆肥、魚糞、豚糞、落ち葉の腐葉土などを使えば、良い病菌類がたくさんはびこりますから、消毒という名の農薬を使う必要はなくなるのです。
また、一握りの畑の土には微生物が何万もいます。その中に線虫(ネマトーダ)という微生物がいます。線虫は40種類くらいいますが、ほとんどが良いもので、野菜や食物に害がある線虫は2種類です。根を腐らせてしまうシスト線虫と根を瘤(こぶ)にする根瘤線虫です。化学肥料を使うと、これらの悪い線虫が異常に繁殖して作物がダメになってしまいます。土壌洗浄と葉面洗浄とダブってすることになります。

健康食品といわれるこんにゃくを例にとりましょう。
一般に市販されている多くのこんにゃくの原料になる芋には、1週間に1度、石灰ボルドー液が大量にまかれます。たとえ雨が降ろうが、天気だろうがブンブンとまかれます。
そんな不健康な食品を私たちは毎日食べているのです。

8.化学肥料とアレルギー

最近、アレルギーで悩む子どもたちが増えています。ちょっと大きな病院ではアレルギー患者専用の外来日が設けられているくらいです。アレルギー性ぜんそく、アトピー性皮膚炎の子どもたちがたくさん診療にやってきます。これらの子どもたちの中には、ハウスダスト、つまり家の中のほこりにアレルギーを起こす子ども、卵や牛乳がダメな子ども、中には小麦や米が食べられない子どももいます。

私は、このアレルギーというもの、化学肥料が原因ではないかと思っているのです。

東南アジア諸国の農業は、まだ人糞などの有機肥料を使っているところが多い。するとお腹の中に回虫を持っている人がたくさんいます。ところがアレルギーのあるという子どもの話はあまり聞きません。
日本でも、昔は回虫のいる子どもがたくさんいて、虫下しを飲まされたものですが、現在は虫のいる子どもはほとんどいないのではないでしょうか。その代わりにアレルギーの子が増えた。これは、日本が有機肥料による農業から化学肥料による農業に変わったからだと思います。

回虫のいる子どもが減るにしたがって、アレルギーの子どもが増えてきているという統計があります。私は、回虫とアレルギーが関係しているというよりも、回虫が発生するというような農業では、アレルギーは起こりにくいのではないかと思っています。

日本は、単位面積あたりの農薬の使用量が世界一多い国です。残留農薬、主に有機塩素系農薬ですが、他の国に比較して5倍もの使用量だといわれています。私たち日本人は、そんな穀物や野菜を食べさせられているのです。

9.薬漬けの肉類も安心できない

蛋白源である肉類はどうでしょう。

・・・これも安心できません。鶏はブロイラーといって、養鶏場の狭い檻の中で無理やり太らされます。豚も同じです。狭いところで運動もさせないで大きくします。そのために体が弱り、病気になりやすいから1週間に1度は注射しなくてはなりません。最近は注射は目立つので、抗生物質入りのえさをやっています。

薬漬け、抗生物質漬けの卵、ブロイラー、豚肉・・・。これらが人間の身体に良いはずがありません。

もっと悪いものがあります。牛肉の中で一番高価な"霜降り肉"・・・あれは、毒だと言わせてもらいます。昔、弱った牛を、死んでしまってから肉にしてはまずいので死ぬ前に肉にしました。それが、"霜降り肉"だったのです。

数年前、私がオーストラリアに行ったときのことです。何万ヘクタールという広い牧場で、数1千頭もの牛が放し飼いにされていました。その肉は赤くて健康な、良い肉です。
ところが、牛肉を日本に輸入する時は、放し飼いの牛をわざわざ半年間も檻に入れて運動をさせないようにしているのです。つまり、半病人にするわけです。そんな牛は病気になりやすいので抗生物質を使います。そうやって"霜降り肉"をつくっているのです。

10.肝臓をいたわるには快便になること

このように私たちが毎日、口にするものの中に本来なら食べてはいけないものが、たくさんあることがお分かりになったと思います。

人間は栄養を小腸の毛細血管から吸収するとき、こういった身体に悪い物質も同時に吸収するのです。そして、肝臓でそれらの毒消しをします。有毒物質を分解するのも肝臓の大切な働きだからです。

胆嚢は肝臓の一部といってよいでしょう。胆嚢は胆汁という黄色い消化液を出します。
ビリルビンという色素があるからです。便の色が黄色いのはそのためです。肝臓の働きが活発で、胆汁の分泌が盛んであれば、便はバナナのように黄色いはずです。

くみ取り式トイレの時代、トイレに入ると強烈な臭気がただよったものです。そのもとは、スカトール、インドール、アンモニア、亜硫酸ガス、メタンガスといった食べ物が1日たつと発生する有毒ガスです。
それらの有毒ガスは、食べたものが翌日排出されない場合も腸の中で発生して、腸を逆流して肝臓に来ます。そういう有毒ガスまで肝臓は分解します。

残留農薬や添加物などの有害物質、そして便秘による有毒ガス・・・それらを肝臓が毒消ししてくれるのです。身体に便を溜めるほど、肝臓は疲れてきます。便秘が身体に悪いというのはここに原因があるのです。

今日食べたものを消化して翌日そっくりカスを出してしまえば、肝臓に余計な負担がかからずに血液をきれいにしてくれます。きれいな血液が全身を循環すると、前述したように顔色が健康色になります。

年齢のわりに肌がつやつやして若々しいという人がいますが、そういう人は外見が若々しいだけではないのです。肝臓が正常で血液がきれいな証拠といえましょう。つまり、肝臓と人の肉体的な老化とは、大変深い関係があるということなのです。