アロエ物語

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株式会社平田農園

うん○のうんちく

第1章 ウンチで健康診断

1.ウンチのしくみを知ろう

快便をつくる第一歩は、まず自分のウンチを知ることです。
あまりに身近なのに、知らないことがあります。ウンチはどうやってできるのでしょうか。健康なうんちにするために、まず体の中をのぞいてみましょう。
食べ物が口に入ると唾液と混ざります。飲み込まれた食べ物は、食道を通って胃に到達します。胃に滞在する時間は2~4時間。胃の運動や消化酵素によって食べ物はすでに元の形を留めません。お粥状になった食べ物は、十二指腸に移動し、本格的な消化活動が行なわれます。そして、いよいよ小腸へ。大量の腸液が分泌されて消化はいよいよ最終局面にきます。同時に腸の内壁から栄養分が吸収され、残ったカスが大腸へ送り出されます。ここで、水分やミネラル分が吸収されていて、いわゆるウンチが作り出されていくのです。
食べ始めてから、大腸のS字結腸までの道のりは長さにして、日本人の場合は約80m80cm。ここで、ウンチとして出るタイミングを待ちます。あとは、直腸約20cmのラストランだけとなるのです。
そして、晴れて、体外へと出たウンチとわずかな逢瀬をする間もなく、私たちは永遠の別れをすることになるのです。
食べたものがウンチになって出る時間は、通常15~39時間といわれています。これほどの時間差がでるのは、主に大腸を通過する時間の速さが違うからです。
これを速く、速くと、自分の意志でせかしてもどうにもなりませんし、ウンチは食べ物がトコロテン式に単純に押し出されて出るものではないのです。腸や腹筋、自律神経の共同作業といえるでしょう。

朝、目覚めて初めて食べ物を口にすると、腸が動き出します。小腸に滞在していた食べ物が大腸に移動するのです。大ぜん動が起きて、直腸へ運ぶ指令が起きます。すでにウンチの先頭グループがは、S字結腸付近で待機、直腸に圧力をかけます。それを神経センサーが察知し、脳に伝えます。そこで私たちは、「うーん、トイレに行きたい」となるのです。
こうなると、ウンチの行動は素早く、圧力信号を出し続けます。
脊髄反射も引き起こし、いよいよラストゲート、閉じている肛門の筋を緩めて「いつでもどうぞ」の指令を受けて、腹筋を絞ると・・・・・「気持ちよかった!」と、'普通は'なるはずです。

2.健康のバロメーター

ウンチは私たちが食べたものが消化吸収されなかった残りカスです。
また、ウンチの中には、消化腺や腸壁からの分泌物、白血球や新陳代謝産物である上皮細胞、大腸菌などの腸内菌も含まれています。
ウンチは体の中で生成され、そして体外に排出されます。しかし、出方は決まっていません。その日の体調、食事の仕方・内容、ストレス、睡眠などによって、毎日のように変わるものです。
逆にいえば、ウンチの変化や状態をよく見れば、自分の健康を客観的に知ることができるのです。

3.毎日、ウンチをしていますか?

毎日、決まった時間に、ウンチと「こんにちは」ができていますか?
食べたものは、一昼夜ほどかかって出るのが一般的です。しかし、気持ちの上では、今日食べたものが、翌日の朝そっくり出る便なら気持ちが良いものです。
しかも、バナナのような色と太さで、3本分くらいつながって出るのが理想的で、私の快便の定義です。こういった便をしている人はまさに健康といえるでしょう。
でも、実際ほとんどの人はあまりお目にかかったことがないでしょう。

・・・どこかに、それを阻害している原因があるのです。

4.便秘は万病のもと

ウンチの量は、食べたものの質や量で異なります。
でんぷん質の多い食べ物を口にしたときには排便量が多く、肉食では少なめといわれています。一般的に成人では1日平均すると、1~2回で計200~300グラムといわれています。

それが出ない。

3日以上、便が出ない状態を便秘といっています。また、毎日お通じがあっても、なにかすっきりしない不快感のある状態(宿便がある状態)も便秘と呼んでいいでしょう。
便秘といってもタイプがいろいろあり、さまざまな原因が考えられます。
また、便秘には慢性的な場合と一時的な場合があります。
慢性的な便秘はクセになっているものと、病気が原因で起きるケースが考えられます。便秘で悩む人の話を聞くと、多くはその生活習慣に問題があるように感じられます。不規則な睡眠・食生活・、運動不足、ストレスによる自律神経失調症など現代人が抱えている日常が、便秘になって身体に危険信号を伝えているのです。また、臓器に異常がある場合も考えられます。
一方、一時的な便秘には、旅行や食生活の一時的な変化、突然の悩みやストレスの発生、急性の病気によって体調を崩したときに起こります。便秘の状態をそのままにしておくと、さまざまな病気を引き起こしていきます。肩が凝る、口内炎ができる、頭痛がする。そして、成人病へと進むケースもあります。

5.ウンチの形と硬さを見よう

理想的なウンチは、練り歯磨きの硬さで、バナナのような形と大きさです。ウンチの75~80%は水分です。90%を超えると下痢便、60%以下になると兎糞(ウサギの便)状になります。
ウンチの硬さは、水分の含有量に左右されますが、水を水を多く飲んだからといって硬い便が柔らかくはなりません。
水分の含有量は、ウンチが大腸の中を通過する時間で決まります。ウンチの通過速度は、腸の動きが鈍ければ遅くなり、活発なら速くなります。通常より遅くなると腸の壁から水分がどんどん吸収されて硬くなるのです。逆に速ければ柔らかくなります。
つまり、便の硬さは腸の動きに関係していることがわかります。
大きさは肛門を締める具合でも変わりますが、理想はやはりバナナ。太いほどよいウンチと考えます。
ところで、理想的なバナナ状のウンチが出たときのことを思い出してください。
とても気持ちがいいものでしょう。
あえてお腹に力を入れていきむ必要もなく、すんなりとすっきりとキレもよいものです。トイレットペーパーでお尻をふいたときにも、ほとんど残糞がつかないほどです。
逆に、ペタッとつく場合は、油や脂肪分を摂りすぎている証でもあります。

6.ウンチの色は体内の情報源

うんちの色にも理想があります。輝く黄金色です。

あとで肝臓と健康の項目で詳しく説明しますが、うんちの色は体内の調子を教えてくれる貴重な情報源なのです。

ウンチの色は食事の内容によっても変わってきます。でんぷん食が多い食事では黄色調が強く、高たんぱく食では褐色が強くなります。血のしたたるようなステーキを食べた翌日に黒っぽいウンチが出てきても心配はいりません。

それではウンチの色別診断をしてみましょう。


黒褐色
前述したように肉類、たまごなど食べた食品による場合は、心配することはありません、また、便秘をすればするほど色は黒っぽくなります。

暗黒色
単に便秘の場合ももちろんありますが、胃や十二指腸など消化器官上部の出血が考えられます。血液は腸内に20時間も留まっていると黒色タール状になるからです。胃がんの場合の黒色便はこれです。

赤茶色
直腸からの出血が考えられます。

鮮赤色
痔の出血が考えられます。ふいた紙に血がついたり、ウンチの表面に真っ赤な血がつきます。

灰色
肝臓が弱まり胆汁からの黄色い色素が減ってくると、ウンチの色は灰色っぽくなります。精神的なストレスからもなりますし、胆石、膵臓(すい臓)の病気や急性肝炎のひどいとき、閉塞性黄疸を疑う必要はあります。

青緑色
赤ちゃんが消化不良を起こしたとき緑色の下痢便になります。これは胆汁の色素が腸の細菌によって酸化されないからです。大人の場合は精神的なストレスや悩みがある状態が考えられます。

その時の健康状態でウンチの色が変わります。疲れた度合い、内容、あるいは精神状態、ストレスの度合いにも、おおいにに関係があります。毎日毎回微妙に変化します。

このようにウンチの色も多種多様。今朝のウンチの色は何色?と、水洗トイレでウンチを流す前に、その色合いを見つめたいものです。

7.ウンチのにおいに気をつけよう

ウンチのにおいも大切な健康のバロメーターになるものです。良いウンチは、本当に香ばしいにおいがするものです。本来けっしてくさいものではないのです。
自分でもくさいと感じたら、あまり良いウンチとはいえません。
このくささの成分は、インドール、スカトールなどのガスです。たんぱく質が悪玉の腸内細菌によって分解されたときに発生します。つまり、においで体内の消化状態がある程度分かるといわれています。腸内の腐敗菌など悪玉菌が増えると、ウンチのにおいは強くなるのです。

便秘になれば臭くなります。また、あまりに腐敗臭が強い場合は膵炎(すい炎)や慢性腸炎、ときには直腸の悪性腫瘍も考えられます。
このようにウンチのにおいにも敏感になりたいものですが、最近、ウンチの消臭剤が若い女性の間で人気があると聞き、残念でありません。
この消臭剤は錠剤(健康食品や栄養補助食品として販売されている)で、飲むと数日から1週間ぐらいはウンチのにおいが消えるというのです。知り合いに娘さんにその話をすると、彼女も時々使っているといいます。その理由を尋ねると彼女はこういいました。

「会社のトイレで大きい方をするのは嫌なんだけど、やはりどうしてもという時があるじゃないですか。私の後に入った人に、大をしましたというのが分かるのはとっても恥ずかしいから。それに、私はけっこう便秘をしているから臭うんですよ。」
若い女性の恥じらいは理解できるとはいえ、やはり自然の健康シグナルを聞き逃してはいけません。逆に便秘を治して良いウンチになれば、どこでもいつしてもにおいはほとんどないのだ、と説得しました。
私の言葉にうなずいた彼女でしたが、知り合いに後で聞くと、消臭剤を飲むのは止めたものの、家のトイレで彼女の後には入れないとこぼしていました。まだ、彼女の便秘は治っていないようです。

8.おならは出てあたりまえ

「おなら」は、もともと雅ことばで、皆さんご存知の・・・
奈良の都の八重桜 けふ 九重ににおいぬるかな
に語源を発しています。つまり、「奈良」と「におい」を組み合わせたものとされているのです。

欧米諸国ではおならの語源は風の意味です。特別な場合を除いて人前でおならがで出ても礼を失する落ち度とは考えられません。日本では、エチケット違反のように肩身の狭い思いをする環境にありますが、おならは誰だって出るのです。
誰のおなかの中にも腸内ガスが存在し、流動しています。腸のぜん動運動をスムーズにし、消化・吸収を助けています。腸内ガスは、そのうち腸内の細菌の働きで腸粘膜に吸収されてしまいますが、残ったものが体外に排出されることになるのです。
おならは成人で1日に合計400~1200mlといわれています。適当な量が保たれればいいのですが、異常におならが出る日もあるでしょう。とくに動物性の脂肪類をたくさん食べたときや強い繊維をもっているゴボウやサツマイモなどもガスをつくりやすくします。また、炭酸飲料水の飲みすぎも要注意です。

おならは本来、無色無臭です。臭いにおいを放つのは、アンモニア、インドール、スカトールのガスがたまったときです。肉類を多く摂ったとき、また消化しないまま大腸に長く留まっている便秘状態のときは、強烈なにおいがします。おならを我慢していると、腸から吸収され、血液に溶け体内をまわります。ですから、我慢しない方がいいのです。
恥ずかしいというなら、そっと人のいない場所へ移動するか、あるいはトイレに駆け込んでも出しましょう。そっと出したい時には、肛門の力を抜けば低い音になります。でも、たまには、下腹に力を入れて快音一発も実に気持ちのよいものですよ。欧米ではどんな淑女でも、スーパーモデルでもおおらかにおならをしています。
乾燥したかわいい快音は、健康のシンフォニーなのです。